【収益性編】学資保険、定期預金などの選び方–資産運用の基礎知識④

2015/03/04
資産運用でお金を増やすコツは「いかに利益が出る商品に投資するか」。

投資する商品が優秀かどうかがとても大切です。優秀な運用商品を選ぶ3つのポイントは収益性、安全性、流動性。これらについて複数回にわけて解説します。

まずは収益性から見た商品の選び方を解説します。今回は、多くの方が保有している預貯金、学資保険、終身保険など、利率が当初から決まっている確定利回り商品についてです。

>>【資産運用編・第1回】運用が貧富の差を分ける! 資産運用の超・基礎編

>>【資産運用編・第2回】実はリスクが高い?「投資信託」の仕組みと落とし穴−−資産運用の基礎知識②

>>【資産運用編・第3回】損を見込んだ「分散投資」をしていませんか?−−資産運用の基礎知識③

収益性=投資額が将来いくらに増えるか


収益性(リターン)とは、たとえば投資額(元本)が100万円の場合、100万円が将来いくらに増えるかということです。お金を増やすための資産運用なので、必ず投資前に確認しましょう。

収益性の確認方法は、商品の種類によって少し違います。確定利回りの商品では、投資額に対して何%増えるという利率が当初から決まっています。その商品の利率をきちんと数字で確認しましょう。

確定利回り商品の詳細については、こちらをご覧ください。
運用が貧富の差を分ける!資産運用の超・基礎編

1年間に増える率(年率)で商品を比較しよう


商品によって運用期間が違うので、どの商品も1年間に増える率(=年利)に直すと比較ができます。「税引き後の」年利が高い商品の方が、利益が出る可能性が高いということになります(運用商品の税金については次回以降のコラムで触れます)。

商品案内などに年利が載っていないときは、下記の計算で年利を出すことができます(積立型商品の年利の出し方は、ご質問があれば別途コラムに書きます!)。

Annual

【具体的な商品の例と注意点】

注意が必要な確定利回りの商品を見てみましょう。
※保険商品の年利の計算は、満期や解約の年に他の収入がなく税金がかからないものとします。

・学資保険(こども保険)
学資保険も含めた生命保険では、満期金が同じでも年齢や性別などによって保険料が違うので、資産運用としての利率はご自身の保険契約の内容をもとに計算することになります。

たとえば、子どもが0才のときに100万円を保険料として支払って、18才のときに105万円の満期金がもらえるなら、年利は約0.28%となります。

105

保険では「戻り率(返戻率)」という言葉を使い(上記例では戻り率105%)、お金がとても増える印象を受けますが、他の商品と比べるときは年利に直して比較しましょう。

・終身保険
終身保険では、パンフレットなどの目につく場所に「積立利率」などとして年利が表示されていることがあります。ただ、これは、積立金(将来の保険金を支払うために、保険料の中から積み立てた部分)に対する利率ですので、実際に支払った保険料に対する利率ではありません。

資産運用の商品として考えるときは、やはり、ご自身の保険契約の内容をもとに計算しましょう。

たとえば、35才のときに約195万円を保険料として支払って、45才のときに解約して約202万円を受取れるなら、年利は約0.36%となります。

202

なお、同じ保険を60才のときに解約すると約222万円が戻ってくるので、年利は約0.55%となります。

222

表2

このように、終身保険は満期がなく、現金にする(=解約する)時期によって年利が違います。比べるときは、比較する商品と同じ運用年数で比べましょう。比較対象の商品に満期がない場合は、ライフプランから「そのお金を使うであろう時期」を確認して運用期間としましょう。

ライフプランについては、こちらをご覧ください。
世帯年収1300万円、このままでは老後は借金生活に…

・預貯金
預貯金は通常、年利の表示があります。ただ、年利は書いてあるものの、小さな文字の注意書きなどをよくみると、満期が6ヵ月など1年より短い定期預金などがあるので気をつけてください。満期が1年未満の場合、同じ年利なら満期が長い方がよりお金が増える商品といえます。

なお、預貯金や生命保険には、利率変動型などといって当初の利率が世の中の動きに合わせて変動する商品があります。その場合には、世の中の流れとして金利が上下どちらの方向にどの程度動きそうかや、利率に最低保証があるかも考慮して検討しましょう。

最低保証の有無は、商品パンフレットの小さい文字の注意書きなどに書いてあることもあります。注意書きには大切なことが書いてある場合もあるので、必ず読むようにしましょう。


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