【安全性編】確認すべき5つのリスク-–資産運用の基礎知識⑦

2015/04/07

優秀な運用商品を選ぶ3つのポイントは収益性、流動性、安全性。続いては、安全性を見ていきましょう。

これまでの記事はこちら。
>>【収益性編】学資保険、定期預金などの選び方–資産運用の基礎知識④
利率が当初から決まっている「確定利回り商品」の収益性を比較する計算式を紹介しています。

>>【収益性編】投資信託などの選び方-資産運用の基礎知識⑤
「価格が変動する商品」の収益性は年利で比較します。その方法は?

>>【流動性編】いつ使うお金かを考えよう-–資産運用の基礎知識⑥

 

安全性=想定する収益性が確実に実現されるかどうか


安全性とは、想定する収益性(年利など)が確実に実現されるかです。言いかえると、投資したお金がどのくらい予定外に増減するのか=資産運用のリスクのお話です。

実はお金が増えすぎるのもリスク? 資産運用のリスクについてはこちらをご覧ください。
運用が貧富の差を分ける! 資産運用の超・基礎編

収益性編の回で「確定利回りの商品」や「価格が変動する商品」の年利の話をしましたが、資産運用に“絶対”はなく、この年利が必ず受け取れる商品はありません。どんな時に、どのくらい収益が増減する可能性があるのかを投資前に確認することが大切です。

確認すべき5つのリスク


運用商品の安全性を比較するために確認したい5つのリスクはこちらです。

  1. 価格変動リスク
  2. 為替リスク
  3. 信用リスク
  4. インフレリスク
  5. 流動性リスク

ひとつずつ見ていきましょう。

1.価格変動リスク

景気や為替、金利などの要因により、運用商品の価格(価値)が変動すること

たとえば、企業への出資証券である株式は、その企業の業績や世の中の景気などにより、その価値(株価)が上下します。

株式や債券などの商品の詳細はこちらをご覧ください。
運用が貧富の差を分ける! 資産運用の超・基礎編

直近では、2008年9月の「リーマンショック」で株価が暴落したのを覚えていますか?

価格変動リスクが大きい=値動きが激しいということですので、価格変動リスクの大きさはチャート(=今までの値動きを表にしたもの)で確認できます。年利が同じでも、あまり上下に値動きせず、右肩上がりで増える商品の方が、価格変動リスクが低く安全といえます。
 
 
【日経平均株価 表示期間 月足10年】
nikkei225_chart

2.為替リスク

外貨建ての運用商品において、為替の変動により円に換算したときの資産価値が増減すること

これを価格変動リスクの中でも「為替リスク」といいます。「運用が貧富の差を分ける! 資産運用の超・基礎編」で「確定利回りの商品」として挙げた商品も、外貨建てならば、円に換算したときの価格は変動します。

たとえば、外貨預金は「預金」ですが、円高のときに預けて円安になって円で引出せば、約束された年利よりもたくさんお金が増えます。でも、逆に円安で預けて円高になって引出せば、元本割れ(=預けたお金より戻ってくるお金の方が少ないこと)することもあります。

※円高・円安は、1ドル80円よりも120円の方が円安というように、数字が小さいほど円高、大きいほど円安といいます。

3.信用リスク

運用商品を発行・運用する企業の業績不振や倒産などによって、元本が戻ってこなかったり、利息や配当が予定どおり支払われない可能性のこと

たとえば、国債はその発行国が、社債や株式はその企業が、保険はその保険会社が倒産する可能性があります。信用リスクはすべての運用商品にあるといえます。

同様の運用商品でも、信用リスクが高いほど収益性(年利など)は高くなる傾向にあります。たとえば、先進国と新興国の国債が同じ年利なら、多くの人は経済の発達した先進国の国債に投資するでしょう。

新興国が国債を買ってもらうには、年利を上げて、先進国よりも多くの利息を受取れることにします。その代わり、新興国の方が財政破たんしてお金が戻ってこない可能性が高い=信用リスクが高いというわけです。

このように、信用リスクが高いために収益性が高い商品もありますので、年利などが高いほど、現実的には信用リスクがどの程度あるのかを確認しましょう。

4.インフレリスク

物価の上昇によってお金の価値が低くなる可能性のこと

コツコツ定期預金では赤字老後に…ライフプランをかなえる資産運用とは?」のコラムで資産運用の必要性について触れましたが、インフレリスクは預貯金が一番高いといえます。運用がこわいからと預貯金に預けたままでは、それだけで大きなリスクを抱えていることになります。

5.流動性リスク

必要なときに現金化できなかったり、換金時に思うような価格で売れない可能性のこと
これについては、「【流動性編】いつ使うお金かを考えよう-–資産運用の基礎知識⑥」で触れていますので、そちらをご覧ください。

運用商品を選ぶときは、その商品が「単利」か「複利」かの確認も必要です。
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。


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