育児中の「更年期」を自然に乗り越えるには?–JMFA小林香織さんに聞く①

2015/05/13
Prime mama世代が少しずつ気にし始めている「更年期」。年々、子育ての充実さを感じながらも、カラダの微妙な変化に将来の不安がちらほら。今回は、日本マタニティフィットネス協会(JMFA)の理事兼チーフディレクターの小林香織さんにインタビュー。産後のママたちや更年期世代の女性のケアを通じて、「健康でいきいきとしたカラダ作り」を考えます。

更年期は誰もが通る道だから怖がらないで!


ーー更年期、といっても具体的にはいつから始まるのでしょうか?

現在の日本女性の閉経の平均が50歳くらい。その前後5年間が更年期となりますが個人差があります。

小林香織_顔写真
小林香織さん
一般社団法人日本マタニティフィットネス協会 理事兼チーフディレクター

マタニティフィットネスや産後エクササイズをはじめ、妊活中や更年期向けのプログラムを企画・開発・指導者育成を行う。インストラクター歴25年で産前産後の女性の身体にも詳しい先生。

>>JMFA – 一般社団法人日本マタニティフィットネス協会

ーー更年期障害なんていうコワイ言葉もありますが…。

更年期の状態は「ちょっと体力が落ちたかな」くらいの軽いものから、ウツや日常生活に支障をきたしてしまうような重いものまで、人それぞれのようです。

私も現在、更年期ですが、更年期障害というような深刻なものはなく、加齢による変化かな、程度ですね。

 

ーーどうして更年期を迎えてしまうのでしょう。

更年期とは性成熟期と老年期の間の移行期を言い、卵巣機能が低下し、その機能がなくなるまでの時期のことで閉経前後の数年間をさします。卵巣機能が低下し、エストロゲンという女性ホルモンが減少すると、生理が不順になるなどの変化が現れます。

だいたい30代後半からエストロゲンの分泌数値がガクンと下がってしまいます。今まで定期的にあった生理が不順になり、脳からの指令がうまく機能しない状態になると、自律神経のバランスも崩れてしまいます。これに環境の変化などが加わることで、更年期症状と言われるものに悩まされる方が出てくるのです。

でも、更年期は全ての女性が通る道。あまり怖がらずに自然なことだと受け入れたほうが良いと思いますよ。

 

ーー出産した、しないに関わらず、エストロゲンの分泌は減るんですよね。

そうです。年を重ねれば、卵巣に限らず加齢による変化が起こるのは当たり前ですよね。ということは、「更年期は当たり前!」と思ってヘンにかまえず、楽しんだほうがいいと思います。

 

ーー40代のママ向けのサイトですから「更年期になったらどうしよう?」と不安になる人もちらほら出てくる頃で…。

避けられないものなら、更年期をどう生きるか、その点が重要になると思います。更年期はトンネルという言い方もされますが、それは必ず抜けることができるということ。大切なのは、その時期の過ごし方と、その前のライフスタイルが関与してることを知っておいて欲しいのです。

例えば、思春期の過ごし方は性成熟期に影響します。今の日本は不妊大国と言われています。不妊の原因は色々で、いくつかの要因が重なっていると言われており、原因のひとつとして、過激なダイエットや運動量の低下など、健康的な日常生活を送れていないことがあげられています

更年期も同じで、産後、どのような生活を送ってきたかが影響すると考えてみてください。

例えば、産後に体型を気にして急激なダイエットを食事だけでコントロールしたとします。食事を減らせば数字的には思い通りに体重は落ちるかもしれませんが、そのまま適度な運動をすることなく、育児に追われていると、慢性的に腰痛や肩こり、便秘などの不定愁訴を抱えたり、将来的に骨の密度が下がったりなどのリスクが上がる可能性があるのです。

健康的に年を重ねることに対しての知識は身につけておいて欲しいですね。お子さんの教育のためにも。

 

加齢には抗えないけど老化は遅くできる!


ーー何もしないでいると加齢に拍車をかけるだけ、ですね。

更年期というか、そういう年齢になると体力や筋力は落ちるものです。エストロゲンは生殖器以外にも皮膚や骨、脳、血管といった部位にも関係してくるものですから。また、母親という役割から解放された寂しさや介護が始まるなどといったことがあり、精神的にもストレスにさらされる時期でもあります。

その状態から何かを始めようと思っても、すでに色々な機能が低下している状態で、また気持ち的にも落ちている状態からのスタートはなかなか大変だと思います。だから、その前から少しずつ更年期に向けて準備しておく、予防しておくことが大切な気がします。

 

ーーつまり、定義的に更年期と言われる年代になる前から始めることですね。

そうです。更年期というものがあってラッキーだと思いますよ。チャンスです。だって、更年期を知ることで「気づき」が生まれますから。

体力や気力が落ちる前に、何かしら更年期対策になることを始めましょう。個人的には、産後すぐから始めることをおすすめします。

育児は身体の使い方が変わりますよね。ずっと抱っこしていたり、下を見たり中腰になることが多かったり。それをリセットしないまま年齢を重ねるのは危険。肩こりや便秘、腰痛といった問題も出てきますし、筋力がないと老け感も大きくなります

加齢には抗えないけど、老化は遅らせることができる! 人生80歳といわれますから、産後から子どもと一緒に成長する気持ちで楽しみましょう。

【毎日続けたい!トレーニング】 
上半身をしなやかに伸ばすストレッチ/腰痛、肩こり解消 

上半身をしなやかにするストレッチ1上半身をしなやかにするストレッチ2

正座になり背筋を伸ばします。手を上に上げ、手のひらを後ろに向けて息を吸います。気持ちよく胸やお腹が伸びたら、足を戻し手をお腹の前でクロス。肩甲骨を開いて背中を丸めて息を吐きます。数回繰り返しましょう。


【JMFAインストラクターからアドバイス】
L-CUB L-Fit (エルキューブ, エルフィット)
トレーナー 渡部貴子さん

メノポーズケアは、身体を動かす事で更年期の不定愁訴を軽減・改善する画期的なプログラムです!比較的ゆっくりとした動きなのでどなたでも参加頂けます。楽しく身体を動かして、心も身体も軽くしませんか?

更年期は、文字通り更に美しく年を重ねて行く為のターニングポイントだと思います。自分の身体と向き合い、自分らしく年を重ねて行けるようお手伝いさせていただいております。

エルフィット
住所:〒963-8052  福島県郡山市八山田3丁目8-3
TEL:024-991-1045
URL: http://l-fit.l-cub.jp
レッスン時間:メノポーズケア 水曜日 14:00〜15:00

パパは妊婦ママ専属トレーナー「パパフィット」