40歳既婚女性が家計を黒字にする方法~働く派? 節約派? 運用派?~

2015/05/24
漠然とした「お金」への不安から、必要のないムリをしていませんか? 家計やライフプラン(お金の将来設計)が赤字になるとき、それを黒字にするには、方法は3つしかありません。そのどれをとるか、とらないかはあなた次第です!

ライフプランについてはライフプラン診断シリーズの連載をご覧ください。

 

目的を意識しましょう


「将来のために働かないと! 節約をしなきゃ!」という人は多くいます。でも、お金のことを一番に考えて生活しても、日々を楽しめなかったり、ストレスがたまったりしませんか?確かに、「お金」は大切です。でも、「お金」が人生の目的ではない人は多いでしょう。

そもそも「働かないと!」「節約しなきゃ!」と思うのは、経済的に漠然とした不安があるからだと思います。ですので、まずは、今のままいくと将来の家計はどうなるのかを、ライフプランを作成して見てみましょう(ライフプランはご希望なら私の方で作成できますし、ご自身で作れる人もいます)。

そして、「今のままでは将来は赤字になる!」という人は、ライフプランを黒字にする方法を考えていきます

家計やライフプランを黒字にする方法


家計やライフプランで赤字になる期間があるとき、それを黒字に改善する方法には、「働いて収入を増やす」「支出を減らす」「資産運用でお金を増やす」の3つがあります。これらの中で、とりたい方法、実際にとれる方法、とりたくない方法は人それぞれです。

ポイントは、「絶対にとらないと!という方法はない」ことです。黒字にするにはまず節約!と思われる人もいますが、実は節約が必要ない人もいます。ご自身の望む将来を実現するためにできる方法はすべて選ぶ、とれる方法の範囲内でご自身の将来像を設定するなど、どの方法をどう選ぶかは「あなた」次第です。

3つの方法を選ぶ目安として、ここからは、例を挙げて各方法の効果のイメージをご説明します。たとえば、40才の既婚女性が90才までのお金の流れを考えたケースを見てみましょう(数字はあくまで例です)。

【働いて収入を増やす方法】
文字どおり残業を増やす、転職をする、新たに働き始めるなどして、収入を増やす方法です。

■正社員で年収を増やす場合
正社員の人が年収を増やした場合、増えた年収から所得税、住民税、社会保険料を差し引いた金額だけ手取りが増えます。また、老後の公的年金も、増えた年収に相当する額だけ多くもらえます。

たとえば、この女性の退職年齢が65才(退職金なし)で今から25年働き、65才から90才まで25年間公的年金をもらうとして、今の年収が400万円なら、収入は90才までの間に次のとおり増えます。

・毎月2万円(年収24万円)増えた場合
  手取り増額約18万円/年×25年+公的年金増額約3.1万円×25年≒528万円

・毎月3万円(年収36万円)増えた場合
  手取り増額約28.5万円/年×25年+公的年金増額約4.7万円×25年=830万円

・毎月5万円(年収60万円)増えた場合
  手取り増額約46.1万円/年×25年+公的年金増額約7.8万円×25年≒1,348万円

■パートで働き始める場合
夫の扶養の範囲内で、年収100万円で働き始めた場合、所得税、住民税、社会保険料は不要ですので、単純に100万円×働いた年数の収入が増えます。扶養の範囲内なので、老後の公的年金は増えません。

パートでは高齢までは働けない可能性もありますので、60才で退職したとすると、90才までで収入が増える金額は、下記の通りです。

年収100万円×20年=2,000万円

■支出を減らす方法

支出を減らす方法には、保険や住宅ローンを見直す、住宅の購入予算を下げるなど様々ありますが、ここでは生活費を下げる方法をみていきましょう。実際に生活費を減らすコツは次回のコラムで触れますので、生活費を下げる効果をご説明します。

物価上昇や子どもの成長などで生活費が年1%ずつ上がっていく場合、例の女性が次のように生活費を下げると、90才までの節約額は

・毎月2万円(年間24万円)下げる⇒約1,547万円
・毎月3万円(年間36万円)下げる⇒約2,321万円

生活費は一生涯かかるもので、かつ、生活レベルを落とすのは難しく、老後に収入が減っても、それに合わせて生活費を下げられない人は多くいます。今、生活費を少し節約することで、将来は大違いの可能性があります。

■資産運用でお金を増やす方法
資産運用をするときのコツは資産運用シリーズの連載で触れましたので、ここでは資産運用の効果をみてみましょう。

たとえば、この女性が40才の今、手元にある300万円を複利で資産運用したら、90才になったときには下記のように増えます。

・年平均2%で運用⇒約792万円
・年平均3%で運用⇒約1,277万円

【3つの方法の比較】

逆に、たとえば、正社員で毎月5万円(年収60万円)を増やしたときの、90才までの収入増額約1,348万円の効果を他の方法で得るには…。

・生活費を減らす方法
  毎月1.75万円(年間21万円)下げる⇒約1,354万円節約

・資産運用でお金を増やす方法
  300万円を年平均3.11%で運用⇒90才には約1,345万円

実際には、ライフプランのどの時点で比べるかによるので、一概にはいえません。また、老後の年金は約束どおりもらえるかなど不確定なことが多いので、「今できること」を最大限することは大切です。でも、ライフプランをよく考えると、仕事をセーブしてその代わり生活費を減らす、仕事も節約も頑張らずうまく資産運用をするなど、気づいていない選択肢があるかもしれませんよ?