コツコツ定期預金では赤字老後に…ライフプランをかなえる資産運用とは?

2014/12/01

[Prime mama家族の資産診断]

第3回 コツコツ定期預金では赤字老後に…資産運用でライフプランをかなえる

5歳のお子さんがいるPrime mama世代の山本さん夫妻は、ライフプランを作成したところ、老後に5,800万円もの大赤字になることがわかってしまいました。これを機に、様々なお金の使い方を見直しています。

今回は、コツコツ積立てきた預貯金を活用する方法です。旦那様が60歳になるまでの15年間、貯めてきた預貯金を資産運用する場合を試算してみました。

これまでの記事
>>世帯年収1300万円、このままでは老後は借金生活に…

>>月13万円返済が10万円台に! 住宅ローン見直しの知られざるコツ

山本さんは、今まで資産運用をしたことがありません。でも、日本は、物価も消費税もアップ傾向です。消費税再増税は先送りとなりましたが、今後の増税はまったなしの状況です。今、資産運用をしているか否かが、ライフプラン実現に大きく影響します。

生活費は年々アップする

増税、物価上昇、子どもの成長などによる支出増で、生活費は年々アップするものと考えます。山本さんの場合、今の生活状況から、毎年5万円(月約4,000円)上がると予想しました。

すると、今の生活レベルを続けると、現状年間300万円の生活費が、子どもが大学4年時には390万円に。子どもの独立後はいったん下がっても、夫が90才のときには年間460万円にまで膨れ上がります。
これが、山本さんが老後に大赤字となってしまう要因の1つです。

cashflow_yamamoto   ※クリックで拡大

預貯金の積立だけではお金に困る時代

親世代のように、給与は右肩上がり、預貯金は高い利率で預けるだけで増える環境なら、生活費がアップしても資産運用の必要はさほどありません。でも、今は、不況の名残で給与アップが難しく、預貯金も低金利でほとんど増えません。

たとえば、100万円を年利0.02%の預金に預けても、利息は1年間で200円(税抜160円)です。1年間の利息でペットボトルを買う場合、今は1本160円なので買えますが、物価上昇や増税で値上がりすると、不足分は預貯金を取り崩して買うことになります。

一方、100万円を年利1%で運用できれば、利息は1年間で1万円です。税金が20%なら手取りは8,000円で、ペットボトルが値上がりしてもまだまだお釣りがきます。
今は、資産運用をしていないと、お金が目減りして貧乏になっていく時代なのです。

山本さんは、まずは家庭の預貯金1,410万円と奥様の預貯金950万円から、1,500万円を運用することにしました。そして、ライフプランから、山本さんが一番お金を貯めやすいのは子どもが小学校までの時期とわかり、2017年まで毎年運用資産を追加することにしました。その理由は下記4点。

  • 小学校は公立にしたため教育費が安い。中学校からは私立で教育費が上がる
  • 子どもが20歳になった2029年には夫が60歳になり定年退職し、収入が減少
  • 物価上昇や子どもの成長などで、年を追うごとに生活費が上がると予想
  • 住宅ローンも金利アップ予想で、年々返済額が上がる見込み

利回りは、家計や山本さんの性格から年利3%として計算しました。

山本さんにヒアリングすると、「運用による価格変動を過度に怖がらず、良い商品は積極的に取り入れていきたい。ただ、万が一運用がうまく行かなかったときに家計が破たんするのは怖い」とのご意見でした。そこで、実際に見込まれるよりも低い運用率で計算することにしました。

私が年3%での資産運用をご提案する場合、確定利回りの外国の運用商品も取り入れて、本当はもっと高い利回りを実現できる場合でも、為替リスクも考慮して、結構保守的に低めに入れています。運用が怖くて仕方ない方には、0.5%とか1%でのご提案をします。

また、運用しないとどうにもならない方の場合は、あえて4~5%を入れて、運用に力を入れる必要性をお伝えしたりします。

ちなみに、一般的な運用3%のイメージは、国内・海外の株・債券を織り交ぜて運用し、増える時も元本割れする時期もあるけど、長く運用していればそのうち平均3%くらいになるだろうというものです。

資産運用15年で余剰金が1.5倍に

その結果、夫が15年後の60才の時点で、約1,260万円の運用益を得られる効果となりました。61才以降は、収入が減って預金を取り崩しながらの生活ですが、その間も余剰金の運用を続ければ、さらに運用益が期待できます。
スクリーンショット 2014-12-01 12.23.05※参照>>複利計算

ただ、資産運用にはリスクがあり、必ずしも期待した利回りが実現できるとは限りません。選んだ商品によっては元本割れもあります。資産運用の知られざるコツは、今後のコラムで触れていきます。


松本さんへのお金の相談が、メール・電話でもできることになりました。
詳しくはこちらへ!
>>はなFP事務所>メール・電話相談の流れ